◆お風呂五十年史◆
其の五「お風呂多様化の時代(4)」
■朝シャンブーム
洗髪洗面化粧台の登場
六十年代の始めには、いつでも好きな時に、洋服を着たまま洗髪ができる洗髪洗面化粧台が登場し、朝シャンブームが起こりました。
女子高生が火付け役となり、朝出かける前にシャンプーする習慣が若い世代を中心に広まっていきました。
その後、この洗髪洗面化粧台(ハンドシャワー付きシンク)は、洗面ボールが大きくて深いため、セーターや小物の手洗い・つけ置きといった洗濯などにも多様に利用されています。
シャンプーは、さらに多様化し、ダメージケアシャンプーやパサつき防止シャンプーなどが開発され、ヘアケア、ヘアメイクまでトータルで髪のおしゃれを考えた商品が人気を高めました。
髪の健康と共に美しいヘアケアスタイルのために、ヘアカラーやスタイリング剤などに加えて、髪質を整える新ヘアケア剤が開発されました。
六十年代のヒット商品といえる「洗髪洗面化粧台」。
吐水口部分のホースが伸びるハンドシャワー式なので洗髪がラクになりました。
■生まれ変わった銭湯
内風呂化が進むのと対照的に、利用者が少なくなっていった銭湯は、昭和六十年頃には四十年代頃の半分に減少。
この状況を打破しようと、ジェットバスなどの機能風呂やサウナ、アスレチック施設を導入するなど内風呂にはないユニークな特色を全面に出し、健康センターやレジャー施設的な形態へと変化していきました。
内風呂があっても、銭湯を楽しみに行く高齢者や若者のグループなども増えてきました。
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