お風呂五十年史


其の五「お風呂多様化の時代(4)」

朝シャンブーム
洗髪洗面化粧台の登場

 六十年代の始めには、いつでも好きな時に、洋服を着たまま洗髪ができる洗髪洗面化粧台が登場し、朝シャンブームが起こりました。

女子高生が火付け役となり、朝出かける前にシャンプーする習慣が若い世代を中心に広まっていきました。

その後、この洗髪洗面化粧台(ハンドシャワー付きシンク)は、洗面ボールが大きくて深いため、セーターや小物の手洗い・つけ置きといった洗濯などにも多様に利用されています。


 シャンプーは、さらに多様化し、ダメージケアシャンプーやパサつき防止シャンプーなどが開発され、ヘアケア、ヘアメイクまでトータルで髪のおしゃれを考えた商品が人気を高めました。

髪の健康と共に美しいヘアケアスタイルのために、ヘアカラーやスタイリング剤などに加えて、髪質を整える新ヘアケア剤が開発されました。



img

六十年代のヒット商品といえる「洗髪洗面化粧台」。


吐水口部分のホースが伸びるハンドシャワー式なので洗髪がラクになりました。



生まれ変わった銭湯

内風呂化が進むのと対照的に、利用者が少なくなっていった銭湯は、昭和六十年頃には四十年代頃の半分に減少。

この状況を打破しようと、ジェットバスなどの機能風呂やサウナ、アスレチック施設を導入するなど内風呂にはないユニークな特色を全面に出し、健康センターやレジャー施設的な形態へと変化していきました。

内風呂があっても、銭湯を楽しみに行く高齢者や若者のグループなども増えてきました。


>1 >2 >3 >4
>>トップ
湯の国Webトップ(mobile)
湯の国Webトップ(PC)

(c)Yunokuni Web