お風呂五十年史


其の五「お風呂多様化の時代(3)」

技術:全自動タイプの機能向上

 昭和五十年代に登場した全自動風呂釜の機能が、さらに充実しました。

家族の入浴時間がバラバラになりがちな現代人の生活スタイルに合わせて、数時間適温で保温し、追い焚き・足し湯をする機能や、外出中でもプッシュホン電話を使って自動お湯はりができるテレコントロール機能も開発されました。


 また最近では、一日中いつでも入浴できる二十四時間風呂が開発されいます。

浴槽のお湯を循環させ浄化・殺菌を行なうため、つねに清潔さと適温を保つとされています。



浴室の新しい利用法

 浴室の天井に設置した換気乾燥機によって、湿気を排出し、天気の悪い日でも効率よく洗濯物を温風乾燥することができる浴室も登場しました。

浴室の天井に埋め込み式なのでスペースもとらない、洗濯物を広げたままで乾燥できるので布地を傷めないといったメリットがあります。

また、冬期の入浴時の暖房も兼ねることができます。

高層化が進んだ都市型住宅ではバルコニーを利用した洗濯ものの乾燥が制約されていることや、共働きなど家事労働の合理化へのニーズの高まりによって、生まれた商品といえそうです。


img

浴室のスペースを有効に利用できたら...という
新しい発想から生まれた「浴室暖房乾燥機」
(松下電器産業)



シャワーの多様化

 健康志向が高まっているところに、給湯器の能力の向上と共に多様な種類のシャワーが発売されましhた。

ミクロ、スプレー、うたせ湯などが楽しめる多機能シャワーヘッドや、様々な角度からシャワーを浴びられるシャワータワーなど、使う人のニーズに合わせてシャワーも選ぶことができるようになりました。


 現在では、一日に何度もシャワーを浴びる人や夏場などはシャワーしか浴びない人も多くなり、シャワー浴は完全に生活に定着したと言えるでしょう。

>1 >2 >3 >4
>>お風呂五十年史トップ
湯の国Webトップ(mobile)
湯の国Webトップ(PC)

(c)Yunokuni Web