◆東京風呂日和◆
Vol10.根津エリア「六龍鉱泉(1)」
■灼熱の(?)下町文化を肌で体感。
半身浴でリラックス・反復浴でダイエット!など入浴法も多様化する昨今、
みなさんはどのような入浴方法を実践していますか?
「てやんでぇ、ばっきゃ〜ろ。
風呂は熱いところをサッと入るのが粋なんだよ!」
怒濤の江戸弁でまくし立てる生粋の銭湯マニアが泣いて喜ぶのが、この六龍鉱泉であろう。
浴槽は2種類あり、一応『熱めの湯』と『ぬるめの湯』があるのだが、ゆるめの湯でも45℃以上、熱めの湯は46℃以上あるという。
身を固くしつつ、覚悟を決めてエイと一気に肩まで浸かってみる。
ウウッ、やっぱりアツい。
ちょっと泣きそう。
一瞬、『罰ゲーム』という言葉が頭をよぎる。
でも、徐々に体が熱さに慣れてくるに従って、じ〜んと痺れてくるような快感がやってきた。
ふうっ、これはこれでアリかもしれない。
六龍鉱泉は、外国人向けガイドブックにも掲載されているらしく、外国人観光客も多いという。
興味深々で女将さんに「外国人は、どういう反応を示しますか?」と聞いてみたところ、苦笑しながらこう答えた。
「……悶絶していますね」
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