5月 菖蒲湯


【菖蒲湯とは】
菖蒲は多くの精油成分を含んでいます。

精油成分とは、植物に含まれる芳香成分で、おもに皮膚を刺激して血行を促進させる作用があります。

また鎮痛作用もあり、腰痛や神経痛などもやわらげるといわれています。

ちなみに漢方では、菖蒲は健胃薬や打ち身の治療薬に用いられています。


5月5日の子どもの日を「端午の節句」といいますが、「菖蒲(しょうぶ)の節句」とも呼ばれます。

この時期に花を咲かせる菖蒲の長い葉は、強い香気があるので、この香りの強さが不浄を払い、邪気を遠ざけてくれるといわれています。

また「菖蒲(ショウブ)」は、「勝負」や「尚武」に通じることから、江戸時代から男の子の出生を祝って、端午の節句に菖蒲湯に入ることが習慣になったといわれています。


「いずれアヤメかカキツバタ」といって、アヤメとカキツバタは見分けがつかない代表とされていますが、菖蒲とアヤメ、また花菖蒲を同じ植物と混同している人も多いようです。

葉が長剣状でよく似ているので間違えやすいのですが、風呂に入れる菖蒲はサトイモ科、アヤメや花菖蒲はアヤメ科で、植物学的には全く別な種類です。


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