東京風呂日和


Vol11.品川エリア「宮城湯(1)」

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瞬く間に走りゆく新幹線を眺めつつ、ゆったりのんびり

学校のマラソン大会を仮病で棄権する、もしくは会社をズル休みする・・・などなど、イヤなコトをサボる時というのは、若干の後ろめたさとともに独特の幸福感が伴うものだ。


「今頃はみんな大変だろうなぁ〜。

ムフフッ」と、温かい布団に包まれながら、辛い環境に身をおく同僚や友人に思いを馳せる、この優越感!!
何物にも代え難いひとときである。


そんな気分を味わうことができる場所が、宮城湯にはあった。


宮城湯の露天風呂はビルの3Fにあり、時折、新幹線が通過していくのが見えるのである。


お湯は正真正銘の天然温泉。

開放感たっぷりの露天風呂で、お湯に身をゆだねつつ、瞬時に走りさる新幹線を眺めていると、「あの新幹線、サラリーマンがたくさん乗っているんだろうなぁ〜。

ご苦労様だねぇ。

ムフフッ」と、ついほくそ笑んでしまう。


この露天風呂は、2日おきに男女入れ替わる形式になっており、朝は6時から営業しているため、朝は朝日を、昼は新幹線の往来を、夜には品川夜景を楽しむことができる。

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