湯煙コラム


■石坂優子(いしざかゆうこ)
「『美のアスリートたち』を癒すバスタイム」


石坂優子(いしざかゆうこ)

じつはモデルの生活は、意外に不規則。早朝や深夜の撮影はあたりまえだし、ファッションは季節を先取りするので真冬に春夏の衣装を着ることも多く、身体の冷えは日常です。だからこそ忙しい一日の終わりに、お風呂は欠かせません。なにしろ「きれいな身体作り」に、冷えは大敵ですから。血流が滞り代謝も悪くなりますし、特に代謝が悪い部分は変なふうにお肉がつきやすくなったりするので、あなどれないんです。39〜40℃程度のぬるめのお湯を少なめに張ったバスタブの中で、足を延ばしてストレッチをしながら、30分はお湯に浸かります。こうすると驚くほど汗が出て、お風呂から出たあとも長時間ポカポカします。

おすすめは、無農薬栽培のオレンジの皮をすりおろしたもの、あるいはレモンピールなどを混ぜた「手作り入浴剤」。かんきつ系の香りでリラックス&リフレッシュできます。あとは塩や日本酒なども血行促進が期待できるので、浴槽に入れて使っています。このように、わざわざ高い入浴剤を買わなくても、家にある品を上手に使えば、きれいになれて楽しいバスタイムを演出できるものなんですよ。

私は栄養士の資格も持っているので、身体を温めることについて、食の面からも気をつけています。とくに秋から冬場にかけては、冷えを改善できるしょうがやシナモンを使った料理を、よく作るんです。しょうが(すりおろし+スライス合わせて100g)、はちみつ(250g)、シナモンスティック、唐辛子(各1本)、レモン(1個をスライス)などの材料を煮沸消毒した容器に3日以上漬け込み、5倍のお湯や炭酸水で割っていただく「ジンジャーシロップ」は、一年を通じて常備しています。

今年から、ミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストと、その中から選出された世界大会代表の美容栄養トレーニング講師をしているので、彼女たちともこうした話をよくしています。ファイナリストが全国大会当日を迎えるまでには、「ビューティー・キャンプ」とも称される2週間の合宿生活で、心身ともにより美しく鍛え上げなくてはなりません。厳しいレッスンをはじめ、生活のほぼすべてを管理下に置かれる環境は、まさに過酷なトレーニング。痩せるだけではなく人によっては体重を増やしたり、知性に磨きをかけたり、メンタル面を鍛錬したり、自分に与えられたメニューをひたすらこなす、スポーツ選手並みの毎日です。

そんな「美のアスリートたち」の合宿中、唯一リラックスできる時間といえば、バスタイム。だからこそ、みんなには「お風呂で使うバスグッズや入浴剤などは、自宅と同じものを持ってきてね」とアドバイスしているんですよ。どんなに緊張していても、お風呂で慣れ親しんだ香りに包まれる時間が、彼女たちをしっかり癒してくれるんです。ファイナリストに負けないほど、多忙な日々を送る現代女性のみなさんも、ぜひ同じように癒しのバスタイムを大切にして、明日への活力を取り戻してくださいね。

(文/石坂優子)

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