湯煙コラム


■暁玲華(あかつき れいか)
「手作り薬湯を楽しみながら 良い『気』を身につけてみませんか」


暁玲華

バスタイムは、体と心のリフレッシュタイムです。美容と健康維持のためにはもちろん、気力を回復し精神を清める意味もあり、日常生活の中で溜まってくるさまざまな邪気を落として遠ざけ、開運にもつなげたいものです。
そこで、私がお勧めする入浴法のひとつに、日本に古来より伝わる健康風呂「薬湯」があります。といっても、手に入りにくい素材や高価な生薬を買う必要はなく、身の回りにある植物、果物などなんでも使い開運風呂を楽しんでみませんか?というご提案なんです。

たとえば冬至にはゆず湯、子どもの日には菖蒲湯など、その時季ごとに入れば良いとされるお風呂の習慣があり、こうしたものも実は薬湯の仲間として、美容と健康だけでなく、開運にも役に立っています。この考え方を発展させれば、あらゆる季節にたくさんの素材が見つかるはず。
冬から春にかけては柑橘類が多く出回りますから、ミカンの皮を洗って目の細かい袋に入れお風呂に浮かせば、ほんのり良い香りの「ミカン湯」になります。ほかにもレモン、グレープフルーツなど季節を問わず手に入る柑橘類も体を芯から温めるとともに、酢の殺菌成分が体を浄化し、悪い「気」を遠ざけてくれるといわれています。酢酸は、人によって刺激が強すぎる場合もあり、もし肌がチクチクするようなら、天然塩を加えることで緩和されますのでお試しください。

こうした効用に加えて、お湯の見た目や香りもリラックスには大切な要素。ちょっとリッチな気分に浸りたいなら、「ローズ風呂」などはいかがでしょう。できるだけ色の濃い、花びらが大きくしっかり巻いたバラを3〜4本買って、花の部分だけを切り取り湯船に浮かべます。お風呂の中でバラの花を少しずつむしってゆけば、次第にバラの香りが広がって、しかもお湯の表面全体に花びらが敷き詰められたみたいになり、なんともいえない素敵な雰囲気になりますよ。

ほかにもリンゴ、セロリ、キュウリ、ニンジン、牛乳、お酒、ドリップコーヒーかすを袋に入れたもの、ヨモギや松葉の煮出し汁、食酢、天然塩など、アイデア次第で何でも薬湯に。実はわが家でも日ごろからあれこれ試していて、子どももこうした変わり風呂が大好きですし、「今日はお花にしよう」「今日はコーヒー風呂で」など、親子の触れ合いにも一役買っているんです(笑)
準備の手間が面倒なときは、市販の入浴剤を入れるだけでもカルキを中和しますし、保湿の意味でも、入浴の際に何か入れるようおすすめしたいですね。

そしてお風呂に入る時間ですが、できれば夜11時から明け方4時の間は、人間本来の生活リズムと合わないため、湯船に浸かることを避けた方が良いでしょう。夜遅くまで起きている日にもお風呂だけは早めに入るとか、どうしても真夜中になってしまう場合はひとまずシャワーだけにしておいて、翌朝お湯をためて入り直すというふうに、いつも良い「気」を身につけられるよう工夫してみてくださいね。

文/暁玲華 (あかつき れいか)

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